リア充結婚パーティー


古い友人の結婚パーティーに呼ばれた。
どのくらい古いかと言えば遙か前世紀のバブルの名残があった、彼女がまだ大学生だったころに出逢ったと記憶している。
その頃からやたらワインに詳しかったり(記憶力が非常によいし味覚も良い)、遊び方もなかなかにこなれてて(私の彼女とかと一緒に六本木の一軒家カジノバーに行ったり)よく一緒にふらふらしたものだった。
私が同人で本を出す際にはいろいろ教わったり(うちがくりえい社なのはその名残)、ネトゲをやったり(ROで別鯖だったけど)とまぁなかなか似たような趣味の世界に生きていたので、その後も細く長いつきあいがありました。
お相手の彼とはネトゲで知り合ったとかで、何度か一緒に飲みに行く機会もあって「あぁ、良い相手見つけたなぁ」と、そんなふうに自然に見える人でした。なんというか一緒に居るのを見て、良いバランスだなと。



そんな二人の結婚披露パーティーは、なかなかおもしろい物でした。
友人だけを集めたパーティー堅苦しいところは一切無い、なにせ「off-line Wedding Party」と銘打っているくらい。立食で新郎新婦を肴に、酒を飲み、話に花を咲かせる。二人の性格からか出席者もなかなかにユニークな人物が多く、初対面であっても楽しめる物でした。
そしてなんといっても可笑しかったのが、飲み物。
今や閉鎖されているグレンモールの28年モルトにシャルルヴァノーのクレームドカシス。ソフトドリンクも手抜かりはないし、彼女らしくワインもきっちり押さえている。
さらには乾杯が「すず音」(一ノ蔵の発泡日本酒)、しかも白とピンク。そんな物出てくるパーティーに出席したことがない、そもそもピンクは入手困難で有名だったはず、ありえない。
こんなことをさも普通にやってしまうとは、まったくもって愉快な二人である。

多くの人に祝われる二人に、末永い幸せがありますように。