葉桜が来た夏3 白夜のオーバード

互いの距離感に戸惑いすれ違い、それが元となりさらに第三者の介在して事件が起き、最後には和解した二人が困難を乗り越えていく。なんというボーイ・ミーツ・ガール小説の王道ストーリー。それだけにある意味安心して読み進められるというか、良い意味で期待を裏切っていない。口さがない人は「またこのテンプレ展開」とか言いそうですが、これはこれで良い物だと思いますねぇ。
地球外生命体との融和を元に舞台設定が作られて、その政争に巻き込まれているはず二人なわけですが、いまいち舞台背景が物語に出ていないというか、ホーガンあたりでSFに入った自分にはもう少し濃いめの政治劇があるともっと良いのになぁと贅沢を言ってみる。ここら辺はレーベルの色で薄めにしている可能性はありますが、ともあれ回を増すごとにその辺はいろいろと出始めているので今後更に期待ってところでしょうか。
まぁなによりツンケンしてながらもかわいいヒロイン葉桜はいいねってことで。

そういえば、今月発売のほうかご百物語〈4〉 (電撃文庫)も同じような展開だったなぁ。まぁあっちはまた違ってますがね、なんというか見てる方がこっぱずかしいよ!ってかんじでw 
3/4巻あたりってちょうどそのあたりにさしかかる尺なのかな?